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2014/12/03ディスカバー大阪堺筋線

天下茶屋駅

6号 天下茶屋1

天下茶屋駅(てんがちゃやえき)は、大阪市西成区にある、堺筋線の終着駅です。終着駅とはいえ、駅舎が南海本線「天下茶屋駅」と一体化しており、それぞれの改札口が向かい合っています。大阪市営地下鉄の同駅乗降人員は1日約6万6千人で、堺筋線の駅で第3位。これに対して南海本線の乗降者数も1日約6万3千人ですから、この駅を利用するほとんどの人は、地下鉄〜南海電鉄の乗り換え駅として使っていることになります。大阪市営地下鉄と、泉北・泉南・堺方面をつなぐ重要なメインゲートです。

■天下茶屋の地名は、天下人の茶屋から。

天下茶屋駅の駅名は、かつてあった茶屋の名前に由来します。この地域は古代は「天神の森」が茂った未開地でした。その森に湧く水の味に注目して、茶屋を建てたのが千利休の師にあたる武野紹鷗(たけのじょうおう)といいますから、大変に由緒のある地です。その後、豊臣秀吉がその茶屋で、お供の千利休に茶をたてさせ、味の良さに感激して「天下人の茶屋」から天下茶屋の名前となりました。
その後、慶長年間に、この地を舞台にした講談、歌舞伎の「天下茶屋の仇討」によって、この地名が日本中に知れ渡りました。
明治時代には東部が郊外別荘地として開発が進められ、西部も大阪市の発展とともに、市内と堺、住吉方面をつなぐ、紀州街道筋のベッドタウンとなりました。戦時には空襲を受けたものの、現在も新旧数多くの民家が建ち並ぶ地域です。

向かい合わせにある南海本線の天下茶屋駅。

向かい合わせにある南海本線の天下茶屋駅。

西側駅前の商業施設「カナートモール」。

西側駅前の商業施設「カナートモール」。

■南大阪住民の「乗り換え」「寄りみち」タウン。

天下茶屋駅の西側は、車庫・工場跡地で、2000年代以降に、イズミヤを中心にした商業施設「カナートモール」や住宅、スポーツ施設、図書館などが建設され、再開発が進んでいます。大阪フィルハーモニー交響楽団の拠点「大阪フィルハーモニー会館」もあります。さらに西側を走る国道26号線は、かつての紀州街道の一部を継承する路線で、国道沿いに区役所、消防署などの施設が並んでいます。
堺筋線の始発駅「天神橋筋六丁目駅」は、いわば市営地下鉄の「北の玄関口」でしたが、この天下茶屋駅は「南の玄関口」で、駅の性質も似ています。古くからの住宅地の中に「天下茶屋商店街」というレトロな商店街があります。また駅周辺に病院、クリニックが多数あり、通勤途中の通院に便利になっています。市内で勤務して、自宅周辺まで帰っていては、病院の診察時間に間に合わない人が、天下茶屋駅前の病院を利用しています。

駅の東側にあるレトロな「天下茶屋商店街」。

駅の東側にあるレトロな「天下茶屋商店街」。

 

駅の東側には小さな古い飲食店が並びます。

駅の東側には小さな古い飲食店が並びます。

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