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 扇町駅（おうぎまちえき）は、大阪市内を南北に走る堺筋線の駅です。大阪市北区の行政の中心、北区役所の至近にあり、JR環状線天満駅と徒歩5分で連絡しています。また南側の「扇町交差点」の上には阪神高速守口線の高架道路が走り、出入口も近くにあり、交通至便なエリアです。駅周辺には「扇町公園」「天満市場」「天神橋筋商店街」「関西テレビ放送」などの公共施設や商業施設があり、北区有数の商業地帯となっています。駅名はかつて阪神高速守口線の位置に流れていた、堀川にかかっていた「扇橋」に由来します。

■ミナミに次ぐ食い倒れの街、天満界隈。

天神橋筋六丁目駅から、扇町駅、南森町駅まで、堺筋線は「天神橋筋商店街」とほぼ並行して走っています。南北2.6キロに600店舗が並ぶ日本一長い商店街は、扇町駅からJR天満駅までの連絡ルートとクロスするので、昼夜を問わず人の流れが途切れない地域です。
大阪市北部の台所として知られる「天満市場」が至近にあるため、周辺は市内指折りの繁華街。無数の飲食店が軒を連ね、ミナミに次ぐ「食い倒れ」ゾーンとして雑誌に特集されるほどです。1日約10万人といわれる、市営地下鉄から阪急千里線、京都線へ乗り換える人たちの多くも、扇町駅または天神橋筋六丁目駅で途中下車して、この飲食ゾーンを楽しみます。
また「天満市場」の上部は地上28階、294戸の公団住宅「ぷらら天満」となっており、周辺にも公団住宅や大規模なマンションが多いので、居住人口も非常に多いエリアです。

JR天満駅には商店街を通り抜けて連絡。

天満市場の上階は大人気の公団住宅です。

■駅の西側は公園やテレビ局など多彩な施設。

繁華街が広がる駅の東側に対して、西側には約7ヘクタールの広大な「扇町公園」があります。この公園は1920年、大阪監獄（大阪刑務所）の堺市への移転に伴ない、その跡地を利用したものです。園内には「扇町プール」の他、グラウンドや大型遊戯施設もあり、都心部の憩いのスポットになっています。
また隣接して関西テレビ放送本社があり、ビル内部にはユニークな子ども博物館「キッズプラザ大阪」や、大阪市のクリエイターサポート窓口である「メビック大阪」もあります。そのためかこの界隈は、デザイン、編集、WEBなどのクリエイティブ系オフィスが多いことも特徴のひとつです。
つまり繁華街のお客さんだけではなく、扇町公園やテレビ局、子ども博物館を訪れる人たち、クリエイターなど、実にさまざまな人が扇町駅を利用しているわけです。
さらに公園の西側には、ベッド数699の大型総合病院、「北野病院」があります。創業80年、医学研究所も併設された老舗医療機関で、その周辺にも中小のクリニックなどが集まっています。

通称「立ち飲み横丁」。夜は飲食客で賑います。

広大な扇町公園と、関西テレビ放送本社。

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