2016/06/22ディスカバー大阪四つ橋線
2016/06/22ディスカバー大阪四つ橋線
市内を南北につなぐ四つ橋筋の地下に駅はあります。
本町駅は大阪市中央区の西端にある駅です。地下鉄四つ橋線、中央線、御堂筋線が、北側が開いたコの字型に連絡し、三路線を合わせて1日約21万人の乗降人員があります。地上部はビルが建ち並ぶオフィス街で、南北に幹線道路の四つ橋筋が走り、また駅の南側は、東西に中央大通が走る、市内の地上交通の要所です。堺などの南方面から、御堂筋線で市内に来る人たちの一部は、大国町で四つ橋線に乗り換え、四つ橋線本町駅を利用しています。
本町周囲は淀屋橋と並ぶ、大阪最大のビジネス街です。「淀屋橋 - 本町の会社で働く」ことは、東京でいえば「丸の内で働く」ことに近い感じで、「帝人」「オリックス」「小野薬品」「倉敷紡績」などの大企業の本社や拠点が集中し、都市銀行の大阪本社も集中しています。四つ橋本町駅の放送ガイド聴取対象は、1日12万人もいます。
駅周辺は、四つ橋筋、御堂筋、中央大通という主要幹線が交差する要所で、四つ橋筋と御堂筋はわずか250mほどしか離れていません。しかし御堂筋沿いは大阪の老舗企業が多く、四つ橋筋沿いは後から進出してきた東京資本の企業が多いのが興味深いところです。
また四つ橋筋の「西本町交差点」周辺には、「平田タイル」「オリンパス」などの企業ショールームも集中しています。
駅の南側は東西に中央大通が走る交通の要所です。
駅周辺には大企業の本社や拠点がたくさんあります。
「平田タイル」などのショールームもあります。
駅周辺のトピックスは、まずは駅の南側にある中央大通りと阪神高速の高架下にある「船場センタービル」です。四つ橋線本町駅の南東側に10号館があり、そこから東に向けて、中央線の隣の駅「堺筋本町駅」の1号館まで、東西約1キロにわたる商業施設があります。
船場センタービルには繊維卸や専門店、飲食店など約900社が軒を連ねていますが、2015年に外壁や通路を一気にリニューアル!「うめきた、ハルカスに負けない新名所」として生まれ変わります。
大阪はもともと明治以来、繊維産業で栄えた都市で、現在でも厳しい国際競争の中で、国内トップレベルの規模を誇っています。本町周辺にある老舗企業も、繊維関係が多いです。その中核の「船場センタービル」の再生ですから、大いに期待したいところです。
大規模リニューアルにより活性化が期待される「船場センタービル」。
本町周辺の話題は他に、駅の南西部、オリックス劇場横の、旧厚生年金会館跡地の再開発があります。大阪市内では職住近接を意識した高層マンションが増えていますが、こちらも「大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー」という名称で、地上53階、874戸の高層タワーマンションを建設中。2015年から入居開始予定ですが、すでに全戸完売しています。ここから南の心斎橋にかけて、地上35階の「ライオンズマンション大阪スカイタワー」や、地上33階の「サンクタスタワー心斎橋ミラノ・グランデ」などのタワーマンションが建ち並んでいます。オフィス街の南側に、都市生活者のエリアがあるわけです。
オリックス劇場のとなりではタワーマンションを建築中。
さらに北側には都心のオアシス、靭(うつぼ)公園があります。