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長居公園通の高架部分。この地下に出戸駅があります。

出戸（でと）駅は、大阪市平野区の南部にある谷町線の駅です。この地域を東西に走る「長居公園通」の地下に位置します。出戸駅は少し変わった駅で、長居公園通が高架になった、その高架部分の地下にあります。これはかつて駅のところに、JR関西本線から阪和線杉本町駅をつなぐ「阪和貨物線」が南北に走っていたためです。駅の南側には、その廃線跡地が残され、南にある大和川まで続いています。駅周辺は古い住宅地で、特に駅の北側には市営住宅などの集合住宅が数多くあります。

■歴史ある住宅地でバス交通の要所です。

出戸駅のある平野区は歴史の古い地域で、なんと旧石器時代に人が住んでいました。中でもこの谷町線の工事中に発見された「長原遺跡」は、出戸から長原一帯に広がる大遺跡で、旧石器時代、縄文、弥生から平安以降にいたる複合遺跡。石器、土器、竪穴式住居の跡などが発見されています。
この地域は江戸時代からは木綿の栽培と集散地、明治には綿業の町、その後は農業地と商工業地域として発展してきましたが、近年では公営住宅やマンションが林立する住宅地区になっています。
出戸駅の大きな特徴は、駅直結で大きなバスターミナルがあり、平野、あべの橋、住之江公園、なんばなど、各地へのバスの便が集まっていることです。地下改札口をでると、真正面にバスへの乗り継ぎ案内板があります。出戸駅は大阪市南部の幅広い地域からの「バス→地下鉄」の乗り換え駅なのです。

改札を出たところにあるバスへの乗り継ぎ案内。

駅直結のバスターミナルがあります。

■商業施設と地元医院、学習塾が狙い目です。

当駅最大の大型商業施設と言えば「ダイエー」があります。人口最大区の平野区では、大型商業施設はこのダイエーと隣駅　喜連瓜破駅のイオン、ライフ、JR平野駅前のイズミヤ、マックスバリューなどになります。
出戸駅近隣には市営住宅だけでも約5,500戸あります。仮に平均3人家族としても、市営住宅だけで1万6,500人もの住民がいる計算です。これらの住民のために、医院やクリニックがたくさんあります。駅前だけではなく、周辺一帯に広く点在していますので、衣（医）食住には不便の無い街と言えるでしょう。

駅前にある大型商業施設「ダイエー」。

駅近隣には集合住宅がたくさんあります。

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